東武鉄道株式会社様 活用例
紙資料のペーパーレス化・管理共有だけにとどまらない
パノラマVRとデジタルデータをフル活用する鉄道DX
東武鉄道株式会社様では、乗務員が携行する規程類や通達類など多くの紙資料をABookBizでペーパーレス化。負担を軽減するとともに、業務を大幅に効率化しました。さらに、360度パノラマVR機能を搭載したABook360もご導入いただき、機器の確認や教育などの分野で利用していただいています。
ABookシリーズならではの多彩な機能を最大限に活用し、単なるデジタル化だけではない真のDXを実現している同社に、ABookBiz / ABook360 導入の背景や活用方法を伺いました。
導入効果
- 大量の規程類・通達類を電子化しタブレットに集約、乗務員の負担を軽減
- 資料・マニュアルにすぐにアクセスでき、緊急時にもすぐに対応可能に
- 360度パノラマVRで車両空間を再現し点検・確認に利用、教育にも活用
- 多言語音声を組み込んで車内放送で利用、作成から放送までの時間を短縮
- 二次元コードを読み込み共有マップを表示、現場写真や概況を共有
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ABookBizの導入の背景
貴社にはまずABookBizをご導入いただきました。導入する前にあった課題を伺えますでしょうか。
運輸部 管理課 課長補佐 長秀明 氏(以下、長氏):弊社では、運転士や車掌が持つ規程類や通達類が非常に多くありまして、乗務員の鞄に入れますと中を圧迫したり、荷物の量も重くなってしまうというような弊害がありました。
これらの課題解決のためにABookBizを導入しました。様々な規程類、通達などを電子化して、大量の紙媒体を持ち歩かなくてもタブレット端末でいつでも確認できるようになりました。
他社製品との比較もされたのでしょうか。
長氏:同様のファイルを共有できるアプリを使用している同業他社へのヒアリングや、実機の確認などはさせていただきました。
どのアプリにも一長一短ありましたが、弊社にはABookBiz、今ではABook360ですが、このABookシリーズが我々の運用方針に非常にマッチしていたというところが決め手となって、導入することに至りました。
活用状況と導入効果
ABookBizはどういった形でご利用いただいているのでしょうか。
館林乗務管区 助役(首席) 佐藤信一 氏(以下、佐藤氏):これまで紙ベースで配布していた規程やマニュアルなど、乗務に必要な資料をデジタル化し管理することで、乗務鞄の中身を軽減することができるとともに、ペーパーレスを図る部分で活用しています。
また、ABookに親しんでもらうため、ダッシュボードのメイン画面を直感的に使用できるよう工夫をいたしました結果、年配の乗務員からも好評を得ています。
ダッシュボードのメイン画面の工夫にあたっては、大阪市高速電気軌道株式会社(Osaka Metro)様の内容を参考にさせていただきました。
運輸部 運転課 主任 寺田浩人 氏(以下、寺田氏):コンテンツについては、乗務管区ごとのページを用意しています。
各区の実情に即したページを各区独自で作成することによって特色が出ています。
コンテンツの内容は、例えば仕業表という乗務員が使う業務用の時刻表のほか、お客様への案内に必要な資料、異常時の対応マニュアルなどを搭載しておりまして、ダイヤ乱れなどが発生した際に担当列車が変更になった場合等に活用し、業務の効率化を図っています。
ABookBizはノーコードで編集できるので知識がなくてもコンテンツを作成できます。また、ユーザー設定やグループ設定、閲覧権限や利用端末の制限など詳細な管理をすることも可能です。
360度パノラマVR機能を搭載したABook360へ
ABookBizに360度パノラマVR機能を追加した、ABook360もご利用いただけるようになりました。どういう利用をされていますか?
長氏:ABook360は名前の通り360度の画像もVR画像として見ることができますので、従来のファイル共有・ドキュメント共有だけの枠組みを超えて、教育資料として利用できたり、様々な発展系の業務に活かすことができるのではないかというところを期待して導入に至りました。
佐藤氏:主に運転台に配置されている機器の位置関係がひと目でわかるように360度画像の活用し、乗務員や運転指令が運転台の機器配置を確実に情報共有、非常時に迅速な対応ができるようにするとともに、乗務員への車両教育にも活用しております。
寺田氏:車両教育で利用する場合、実際に現場に行かなくても端末上の360度VR画像で車両機器などの確認ができるため、時間の短縮が図れています。
ABookBizに360度パノラマVR画像を利用できる機能を追加したABook360は、端末に空間を再現し、その上に様々な情報を組み合わせることができます。VRでビジュアル化された情報はマニュアルなどにも有効に活用していただけます。
車内放送への活用
貴社独自のABook360活用法もあると伺いました。
佐藤氏:ABook360に合成音声を組み込み、乗務員が任意に放送できるようにして、全線の営業列車で活用しております。
乗務員全員が同じ案内放送ができるようになり、多言語放送も入れてありますので、外国のお客様にも同じような案内ができます。
寺田氏:この案内放送をABook360に組み込むことで、放送内容の決定から実際の放送までの時間が大きく短縮されました。
今までは自動で放送するには車両側のソフト改修が必須でした。その時間を要していたため肉声で対応していましたが、ABook360に合成音声を導入することで、必要な音声を必要な時に提供し、かつ多言語で放送することが可能になりました。
ただのデジタル化だけにとどまらないABookは、音声や動画をドキュメントに組み込むことができます。東武鉄道株式会社様では、この利点を最大限に活用し、車内放送の効率化にも成功しています。
今後の展望
その他の活用法や今後の使い方について伺えますでしょうか。
佐藤氏:二次元コードを活用した教育を既に始めております。例えば館林乗務管区では、乗務員が体験したヒヤリハット情報をヒヤリハットマップとして掲示し、水平展開をしておりますが、単なる文字の羅列では理解度に不安があるため、二次元コードをマップに表示し、乗務員がタブレット端末で読み取ると、現場の写真や概況などが出てくるように工夫をしております。
二次元コードの活用法については、Osaka Metro様の活用事例を参考にさせていただいております。
今後は、教育資料などをABookに集約してペーパーレス化することで、さらなる効果を図っていきたいと思っています。
長氏:従来我々が使ってきたドキュメント共有やVRを使用した教育としての用途からさらにステップアップをして、収益性を目指せるような様々な取り組みに活用していくことができるのではないかというふうに考えています。
例えば車内放送を利用した宣伝広告の放送やVR画像を利用したNFTの販売など、これらに上手に活用することができれば、収益を生み出すきっかけにもなるのではないかと考えております。
こういった部分の発展性に富んでいる部分が、ABook360への期待につながっています。
デジタルの力で業務改革に貢献するABookは、貴社のDX実現を果たすとともに、その豊富な機能でビジネスチャンスをさらに広げる可能性を持っています。
お客様プロフィール
奉仕 進取 和親
公式ウェブサイト東武鉄道株式会社
本店所在地
東京都墨田区押上一丁目 1 番 2 号
代表者
取締役社長 都筑 豊
設立
1897(明治30)年11月1日
主な事業内容
鉄道、軌道および索道による一般運輸事業 / 自動車運送事業 / 不動産の売買、賃貸借ならびにその仲介、鑑定および管理の事業 / 情報提供・処理サービス業、電気通信事業および有線放送事業 / 娯楽、スポーツおよび教育機関の経営ならびに旅館業、飲食業、物品販売業、旅行業および広告業その他のサービス事業 / 土木・建築・造園・電気工事の設計・施工請負事業 / 発電および電気の供給事業 / 前各号に附帯または関連する事業
2024年3月8日現在
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